「くそっ・・・あの女狐が・・・」
三成は妲己の去った扉を睨んだが、ふぅ~っと大きく息を吐いた曹丕に気づき、その傍に駆け寄る。
見ると呼吸は荒く、自分で肩を抱いて堪えている。
「大丈夫か・・・?」
そう声を掛けられるも、体が心臓になったように熱く、頭は朦朧として上手く回らない。
不意に三成の手が肩に触れた。
その瞬間、ゾクゾクとした感覚が背筋を這い上がる。
「三成、触るなと・・・っ」
快感に堪えようと体を硬くする。
「曹丕・・・辛いのだろう?俺が・・・」
「やめろっ・・・これは私の短慮が招いたこと・・・っ」
「しかし・・・」
「己の不始末の決着は自分で付ける・・・」
そう言うと曹丕は部屋を出ようとする。
何故お前はこんな時まで一人で抱え込もうとするのだ?
辛いときに何故俺を頼ってはくれぬ?
それほど俺はお前にとって心許ない存在なのか・・・?
そんな思いが溢れ出す。
「待て・・・っ」
気づくと力一杯曹丕の腕を引いていた。
「三成、触るな、と・・っ」
振り向いた曹丕の顔は、三成だけが知るあの欲情を滲ませた表情(かお)で
思わずゴクリと喉が鳴った。
「すまぬ・・・本当のことを言おう。俺が我慢出来そうにないのだ、曹丕」
「え・・・?」
突然の言葉に曹丕の思考が止まる。
「そんなお前が目の前にいて我慢出来ると思うか?この俺が」
「三成、同情なら・・・」
「同情などであるはずが無かろう」
そう言うと曹丕の手を己の股間へ導いた。
「・・・っ!」
曹丕が触れたそこは確かに熱を持っていた。
「すまぬ・・・お前が辛いというのに、俺はそんなお前に欲情していたのだ・・・」
そう囁くと曹丕の体を引き寄せた。
「三成っ・・・」
体を引こうとする曹丕を強引に腕に抱き込んでしまう。
「・・・抱かせろ」

耳元に吐息と共に囁きかける。
曹丕の肩がビクリと竦んだ。
「良いな・・・?」
再び問われ、曹丕は小さく頷いた。
「ならば力を抜け・・・」

触れる唇と絡めた指先がいつもより熱く煽られる。
口づけたまま腰を抱かれ、寝台へと後ずさり、腿の裏が寝台の端に当たると
肩を押されそのまま押し倒された。
三成の手が慣れた手つきで曹丕の服をまさぐり、難なく肌が露わにされていく。
そして露わになった肌の上を手と唇がくまなく触れていく。
触れる度に曹丕の体は小さく跳ね、その反応が更に三成の欲を煽る。
下腹部に手をやると曹丕の中心は既に熱を持って硬く、下履きは先走りでぐっしょりと濡れていた。
「凄いな・・・」
「言うな、馬鹿・・・っ仕方あるまい・・っ」
「ふっ・・・そうだった、桃の所為だったな」
優しく微笑んで一つ口づけを落とし、一気に下履きを引きずり降ろすと雄芯が勢いよく飛び出た。
足で下履きを脱がしながら、濡れた欲望に手を掛け擦り上げる。
曹丕の両脚がピンと突っ張って両手が褥を握りしめた。

「そんな急にっ・・・激しっ・・」
「一度出してしまえ。少しは楽になるかもしれん」
そう言うと一気に加速を付けた。
「あ・・くっ・・・あ、も・・・出っ・・」
数度擦り上げただけで曹丕はあっけなく放出した。
しかしまだ天高くそびえ萎える様子はない。
「はっ・・・三成、駄目、だ・・熱い・・・っ」
涙目で訴える曹丕に三成も我慢出来なくなる。
「大丈夫だ、直ぐに楽にしてやる」
言いながら自らも素早く生まれたままの姿になると
荒い息を吐く曹丕に追い被さり、まだ堅さを保ったままの昂ぶりに口づけた。